《2024年》カナディアンロッキーの人気観光スポット5選

「カナダの雄大な自然が見てみたい」と、2024年にカナディアンロッキー旅行を計画されている方も多いのではないでしょうか。

しかし、カナダは日本の約26倍もの広さがあり世界で2番目に大きな国です。旅行雑誌やWEBサイトを見ていても、いまいちどこに行って良いのか分からない方も多いと思います。

「せっかくのカナダ旅行なので後悔はしたくない。」

そんな皆様のためにバンフ在住の現役ガイド(筆者)が、絶対に訪れるべき絶景スポット5つご紹介します。

特に2023年から国立公園が重大な規制変更を行いました。後悔したくない方は最後までぜひチェックしてください。

目次

カナディアンロッキーの基本情報

カナディアンロッキーとは北米大陸西部をアメリカとカナダにまたがって縦断するロッキー山脈の中で、カナダ国内の山脈部分を指します。その規模は広大で南北に約1,500km、東西に約80kmにも及びます。英語では「The Canadian Rockies」と呼ばれ複数形なのがポイントです。

カナディアンロッキーは4つの国立公園(バンフ、ジャスパー、ヨーホー、クートニー)3つの州立公園(マウント・ロブソン、マウント・アシニボイン、ハンバー)で構成されており、全体が世界自然遺産(カナディアンロッキー山脈自然国立公園群、1984年)に登録されています。

このうちカナディアンロッキー観光で抑えるべきエリアは3つ、最も多くの観光客が訪れるのバンフ国立公園(年間約400万人)、ジャスパー国立公園ヨーホー国立公園です。

観光のハイシーズンは7月〜9月中旬

カナディアンロッキーのハイシーズンは夏です。7月に入ると気温が上がり半袖でも快適に観光ができるよになります。ただし、ハイシーズンの7月〜9月はホテルがかなり値上がりするので要注意です。早めにホテルを予約すると良いです。

凍った湖が溶け始める6月中下旬も、ホテルが高くなくおすすめです。ロッキーの山々に雪が残っているためとてもカナディアンロッキーらしい風景を楽しむことができます。

9月下旬は日本の初冬と同じ気候です。まだまだ楽しむことはできますが雪が降ることがあります。

観光の拠点はバンフ(Banff)がおすすめ

カナディアンロッキー観光の拠点としておすすめなのは、バンフという人口約8,000人の小さな街です。カルガリー国際空港から車で約2時間です。

バンフはカナダ最初の国立公園であるバンフ国立公園の制定(1885年)当初からカナディアンロッキー観光の玄関口として整備、発展してきた街です。街全体が非常に綺麗に整備されており、治安も良いです。夏にはメイン通りが歩行者天国となり、世界中から訪れる観光客で賑わいます。また、ホテルエリアとショッピング&レストランエリアが近く、ほとんどの場所が徒歩圏内のため街中を歩くだでも楽しくなります。

古くからカナディアンロッキー観光の玄関口として栄えてきたため、カナディアンロッキー観光に関する多くの会社・サービス(ツアー、バス、アクティビティ)がバンフを拠点・出発地点としてます。

毎年ハイシーズン(7、8月)はホテルの予約が難しくなりますが、ケチらずにバンフのホテルを予約した方が後悔はしないと思います。*実際に多くのお客様にそうアドバイスしています。

ホテルを探しているとバンフから車で20分程度の隣町・キャンモア(Canmore)という街が出てきます。WEBサイトによっては「キャンモアがおすすめ」とありますが、キャンモアの街はホテルと中心地が離れていたり、ツアーに参加する時もバンフに移動する必要があったりと、かなりの時間をロスします。

滞在日数は3泊4日が理想

カナディアンロッキー観光は3泊4日を強くおすすめします。

2泊3日でも楽しめますが、滞在中の日程がかなり慌ただしくなります。

(モデル)スケジュール

1日目:カルガリー空港からバンフへ移動、午後にバンフの街を散策 *バンフの街は半日で十分な広さです

2日目:カナディアンロッキー観光(ツアーなどに参加)

3日目:カナディアンロッキー観光(ツアーなどに参加)

4日目:バンフからカルガリー空港へ移動

絶対外せない人気絶景スポット・ベスト5

レイクルイーズ(ルイーズ湖)

レイクルイーズ(バンフ国立公園)は「カナディアンロッキーといえばここ!」と言われるほど、知名度、人気ともにNo.1の湖

ヴィクトリア氷河(写真奥の白っぽい塊)の溶け水でできた湖は、訪れる時期や時間によって大きく色が変わります。その美しさから“カナダの宝石”とも呼ばれるほどです。

湖畔をゆっくりと散策したり、湖のほとりに立つ豪華ホテル「フェアモント・シャトー・レイクルイーズ」の中を散策して楽しむことができます。特にホテル内のカフェのクロワッサンは絶品と、地元や観光客に人気です。

また、湖ではカヌー体験ができ、毎年長蛇の列ができています。1艇(3名乗り)あたり1時間$155ドルと超高額ですが、機会があればぜひチャレンジしてほしいアクティビティです。このほか乗馬体験や周囲に広がるハイキングコースを楽しむ観光客も多くいます。

観光できる期間
年中

レイクルイーズにはレンタカーで行くことができますが、ハイシーズンには駐車場が非常に混雑します。日の出(朝5時)と共にバンフを出発しても駐車できる確率は50%程度です。ツアーやバスで観光されることをおすすめします。

モレーンレイク(モレーン湖)

モレーンレイク(バンフ国立公園)はレイクルイーズと人気を二分する超絶景の氷河湖です。

テンピークス(Ten peaks)と呼ばれる山々に囲まれた光景は、息を呑むこと間違いなしです。知名度ではレイクルイーズに劣りますが、訪れた人の多くが「モレーンレイクの方が好き」と言うほどです。

モレーンレイクでは、岩場の歩道を10分ほど登るビューポイントに行くことをおすすめします。カナディアンロッキーを紹介する際にとても多く使われている場所で、SNSでもよく見かけるスポットです。訪れた後にLINEのアイコン画像がモレーンレイクに変わっているのはあるあるです。

また、湖周辺にはカフェと小さなお土産屋さんがあります。モレーンレイク限定グッズも多いのでぜひチェックしてみてください。

観光できる期間
6月上旬〜10月上旬 *雪の状況により変動あり

モレーンレイクは2023年からレンタカー(自家用車)での訪問が禁止となりました。ツアーやバスでなければ行くことができないため注意が必要です。

コロンビア大氷原

コロンビア大氷原(ジャスパー国立公園)は北半球で最大規模の氷原

その面積は約330k㎡と東京の約半分もの広さがあります。ただし、見えているのはそのコロンビア大氷原から垂れてきている氷河の一部・アサバスカ氷河です。一部といっても長さ約6km、幅1km、氷河の厚さは300m以上と、日本では考えられないスケール感です。

コロンビア大氷原観光で最も人気なのアクティビティはアサバスカ氷河の上に専用の車で行く雪乗車観光ツアー。氷河の上に立つことができるのアクティビティはカナダで唯一ここだけ。そして、広大なコロンビア大氷原も地球温暖化の影響で100年以内に無くなってしまうと言われています。そう遠くない将来、雪乗車観光ツアーも廃止となってしまうはずです。

観光できる期間
5月上旬〜10月上旬 *雪乗車などのアクティビティが申し込める期間

「スカイウォーク」はお金と時間の無駄!

近年、「雪乗車観光」とセットで売り出されいるアクティビティ「グレイシャー・スカイウォーク」。

はっきり言って超がっかりスポットです。

特に氷河が見えるわけでもなく、崖に透明な橋がかかっただけの場所です。わざわざカナダに来てまで体験する内容ではありません。ここで$100と1時間を使うくらいなら、早く帰ってバンフの街で美味しいものを食べた方が良いです。

ペイトーレイク(ペイトー湖)

ペイトーレイク(バンフ国立公園)は湖の色が最も美しい湖です。

シーズンの初めは緑がかった乳白色。シーズンの終盤にかけてだんだんとブルーが濃くなっていく特徴があります。湖の形が、クマの手、狐の顔、流れ星など、何の形に見えるかは訪れてみてのお楽しみです。

展望台(写真)は標高2,000mを超える場所にあり、季節外れの雪が降ることもあります。

観光できる期間
年中 *冬の期間は雪の上を歩いていきます。

公共のバスで行くことができないため、ツアーやレンタカーでしか行くことができません。

エメラルドレイク(エメラルド湖)

エメラルドレイク(ヨーホー国立公園)は名前の通り、美しいエメラルドグリーンの湖面が美しいスポットです。

ここでのおすすめはカヌー体験。レイクルイーズやモレーンレイクと比べて比較的リーズナブルに楽しむことができます。ツアーに参加される多くの方がカヌーを体験されています。

これまで紹介してきた湖に比べて地元民が多いのもポイント。湖畔で家族でゆっくりしたり、愛犬と一緒に水浴びをしたり。本当のカナダライフを感じるにはぴったりです。

観光できる期間
年中

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