カナダの世界遺産、カナディアンロッキー観光の拠点として有名な街・ジャスパー。
ただ、名前はよく聞くものの実際にはどんな街かよく分からないことも多いかと思います。
今回の記事ではアルバータ州ジャスパーの楽しみ方やおすすめの観光スポット、注意点などを紹介していきます。
↓YouTubeでも紹介しています。長いので時間のあるときにどうぞ。
ジャスパーとは
ジャスパーはアルバータ州の南西部に位置し、世界遺産・カナディアン・ロッキー山脈自然公園群を構成する国立公園の中では最大の「ジャスパー国立公園」の中心都市です。
全体がカナディアンロッキーの中にあるため、夏は山や湖、ハイキングなどを楽しむ観光客、冬はウィンタースポーツを楽しむ観光客で賑わいます。
街にはカナダを横断する線路が通っており、ジャスパー駅は寝台列車「VIA」や豪華列車「ロッキーマウテニア号」の停車駅でもあります。
ジャスパーと同じくカナディアンロッキー観光の拠点として知られる街・バンフ(バンフ国立公園)と比べると、街のサイズは小さく全体的にバンフの半分という規模感です。
人口 | 4,200人(バンフ8,000人) |
面積 | 925.5㎢(広島市くらい) |
標高 | 1,060m(バンフ1,450m) |
年間観光客数 | 250万人(バンフ400万人) |
国立公園 | ジャスパー国立公園(1907年) |
行き方
ジャスパーに近い国際空港は「エドモントン国際空港」または「カルガリー国際空港」となります。
ただし、いずれの空港からも車で4時間以上、400km以上も離れています。
空港から行く場合
エドモントン国際空港からはジャスパーを拠点にするシャトルバス会社「Sundog社」がシャトルバスを運行しています。
カルガリー国際空港からジャスパーへは直接のシャトルバスは運行していません。カルガリー国際空港を出発し、バンフやレイクルイーズでシャトルバスを乗り継ぐ必要があります。シャトルバスはバンフを拠点にする「Brewster Express社」や「Sundog社」をチェックしてみてください。
なお、バンフとジャスパー間は「Brewster Express社」や「Sundog社」がシャトルバスを運行しています。
飛行機を利用してジャスパーに行く場合は、エドモントン国際空港からシャトルバスで移動するのが最も良い方法となります。
もしくは、バンフで何日間か観光した後にシャトルバスでジャスパーへ移動する方も多いです。
鉄道で行く場合
ジャスパーには大陸横断鉄の線路が通っているため、カナダ国内の主要都市から列車でアクセスすることもできます。
旅客列車として運行しているのは「VIA鉄道」もしくは「ロッキーマウテニア号」の2択です。
もっとも良い方法はカナダを横断する寝台列車「VIA鉄道」で、西海岸のバンクーバーから1泊2日で行く方法です。
VIA鉄道のチケットは、「日本語の公式サイト」があるのでチェックしてみてください。
東海岸のトロントからも出発していますが、距離が遠すぎるためおすすめしません。また、カナダの中部、東部は平原地帯を走るため、車窓からの景色もそんなに面白くないです。
もう一つの列車は「ロッキーマウテニア号」。カナダ国内に限らず世界中の観光客に人気の超豪華列車です。
バンクーバーを出発し1泊2日でジャスパーに行くことができます。ただし、1人当たり$3,000ほどの乗車料金が必要です。
>>ロッキーマウンテニア号はこちらから日本語でお問い合わせできます。
おすすめ観光スポット7選
それではここからはジャスパー観光で行くべき7スポットを紹介していきます。
1. ダウンタウン
ジャスパーに到着したら、まずはレストランやカフェ、お土産屋さんが集まるダウンタウンを散策しましょう。多くのホテルがダウンタウンまで徒歩圏内です。ダウンタウンはとてもコンパクトで、半日あれば十分楽しむことができます。
滞在時間:2〜3時間
2. マリーン・レイク(マリーン湖)
「ジャスパーといえばここ!」という氷河湖。ジャスパーの街からは車で1時間ほど。湖は奥行き22kmとかなり大きく、夏にはクルーズ船が運行されています。野生のムースがよく出没するという「Moose Lake」もこのマリーンレイクから歩いて行くこともできます。
滞在時間:1〜2時間
3. アサバスカ・フォールズ(アサバスカ滝)
アサバスカ川が流れ落ちる壮大な滝を見つことができるスポット。ジャスパーの街から車で30分ほど。滝の周囲には遊歩道が整備してあり、針葉樹の森の中を気持ちよく歩いて行くことができます。
滞在時間:1時間
4. マリーン・キャニオン(マリーン渓谷)
マリーン川が大地を削ってできた渓谷。じゃスッパーの街からは15分ほど。渓谷沿いには遊歩道が整備してあります。橋から眺められるビューポイントがいくつかあり、体力に応じて散策できます。冬には凍った渓谷の下を歩く体験が人気。
滞在時間:1〜2時間
5. ジャスパー・スカイトラム
ゴンドラに乗ってウィスラー山(2,277m)の山頂へ。ジャスパーの街からは車で15分ほど。ジャスパーの街並みとカナディアンロッキーを望むことができ、晴れていればロッキー最高峰のマウント・ロブソンも見ることができます。乗車賃は往復で$70ほど。山頂にはお土産物店や、ダイニング施設などもあります。
滞在時間:2時間
6. コンロビア・アイスフィールド(コロンビア大氷原)
バンフを出発するツアーで人気のスポットですが、実はジャスパー国立公園に位置しています。ジャスパーの街からは1時間ほど(バンフからは2.5時間)。北半球最大の氷河の一部に専用の車で行くことができます。
滞在時間:2〜3時間
7. マウント・ロブソン
カナディアンロッキー最高峰(3,954m)を中心とするマウント・ロブソン州立公園。ジャスパーのお隣のブリティッシュコロンビア州に位置しますが、せっかくなら見ておきたいスポットです。ジャスパーの街からは車で1時間ほど。夏は周辺の背筋などが人気です。
滞在時間:30分〜1時間
滞在期間と注意点
ここまでジャスパー観光で行くべきスポットを7つ紹介してきました。
ここではジャスパー観光の理想の滞在期間と注意点を紹介していきます。
滞在は2泊3日がおすすめ
ジャスパーは最寄りの国際空港からかなり離れている上に、それぞれのスポットへ行くのにもいちいち時間がかかります。
このため、せっかく行くのであれば2泊3日は滞在できるスケジュールがおすすめです。
1泊2日だとほとんど何もできないので注意しましょう。
観光には車が必須
この記事で紹介したスポットの中で、「ダウンタウン」を除くすべてのスポットは徒歩では絶対に行けません。
マリーンキャニオンやスカイトラムはツアーや公共のバスで行くこともできますが、基本的にはレンタカーや自家用車が必須の地域といえます。
また、ジャスパー内には日本語のツアーはありません。ツアーに参加する場合は英語のツアーに参加することになります。*記事執筆時点
これらを考えるとジャスパー観光はかなり玄人向けスポットといえます。
一方でバンフは日本語サービスのツアーも充実しているため、初めてカナディアンロッキーに行くのであればバンフの方が安心です。
ホテルはここがオススメ
今回のジャスパー滞在で泊まったホテルがこちら「Forest Park Hotel」です。
バンフを拠点にする大手旅行会社が運営しているホテルで、2023年に建てられたジャスパーで最も新しい宿泊棟を備えています。
内装(スーペリア・ルーム、キングサイズベット)はこんな感じです。ほぼ新築なのでとにかく全てがきれいです。
ホテルに付いているアメニティ類は以下の通りです。
ちなみにカナダのホテルは歯ブラシとパジャマは付いていないので持参しましょう。
- タオル類
- ドライヤー、化粧ミラー
- シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ハンドソープ、ハンドクリーム
- コーヒーセット、電気ケトル、冷蔵庫、氷キーパー
おすすめのレストラン&カフェ
ジャスパーでおすすめのレストラン&カフェは以下の記事で紹介しています。
ぜひチェックしてみてください!
まとめ
ジャスパー観光について紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
ジャスパーはバンフに比べるとこじんまりとしていますが、観光客もバンフに比べると多くありません。カナディアンロッキーをゆったりと楽しみたい方にはおすすめの街なのではないでしょうか。
滞在するには余裕のあるスケジュールと車の運転が必須の観光地ではありますが、「カナダといえば!」という風景が目白押しです。
この記事がジャスパー観光やカナダ旅行を考えている方の参考になれば幸いです。