「カナディアンロッキー旅行には夏でも薄いダウンジャケットが必要」
ロッキー旅行の服装を調べていると、こんなコメントを見たことがあるのではないでしょうか?
実はこれ、本当です。
快適にロッキー観光を楽しむための服装のポイントは3つです。
- 日本の服装にプラス1,2枚のイメージ
- 重ね着できる(細かく温度調節できる)
- 風や小雨を防ぐことができる
本記事では、カナディアンロッキーで快適に旅行を楽しんでもらうために、旅行時のおすすめの服装をシーズン別に紹介していきます。
ロッキー観光の玄関口・バンフ在住の私(筆者)が実際の経験からご案内しています。寒い思いをして後悔しないよう、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
ロッキーの気候
カナディなロッキーの気候は日本とは大きく異なります。
「天気が変わりやすい」「1日の寒暖差が激しい」「乾燥している」ロッキーの気候については以下の記事で紹介しています。ぜひ参考にしてください。
服装のポイント
日本の服装にプラス1,2枚
カナディアンロッキー旅行での服装のポイントは、日本に服装に1,2枚プラスするイメージです。
下の記事でも紹介していますが、ロッキーの気温は日本より10℃ほど低いです。最も賑わうシーズン(7月、8月)匂いても朝晩は気温が一桁台にまで下がりかなり寒く感じます。
夏だらといってTシャツ1枚で来るのではなく、パーカーやジャケット、薄手のダウンジャケとなど、プラス1、2枚を持ってくることをおすすめします。
また、現地のお土産屋さんやスポーツショップで購入することもできます。「Roots」や「lululemon」といった、カナダブランドのお店で上着を買うこと思い出になるかもしれません。
重ね着できる
カナディアンロッキーでは太陽が出ると暑く感じますが、ひとたび雲に隠れると体感温度は一気に10℃以上下がります。数時間ごとに大きく天気が変わることがあるのが特徴です。
そのため分厚いスウェットやダウンジャケットは不要、細かく体温調節できる薄めの上着が何枚かあると快適に旅行を楽しむことができます。
ガイドツアーなどでは必要ない上着を車内に置いておくこともできます。荷物の置き場を気にしなくて良いためおすすめです。
風や小雨を防げる
カナディアンロッキー観光では標高が2,000m前後のスポットを巡ることになります。
実際に来てみると観光客も多く標高の高いところにいることを忘れてしまいますが、ロッキーは山岳地帯です。日本の山の天気と同様、天気が急に変わり強風や雨に変わることがあります。
特に強風や雨に濡れると体温が急速に奪われていきます。場合によっては非常に危険な状況となるため、風や雨を防ぐことができるジャケットは必須です。
おすすめはアウトドアで使用できるレインジャケットですが、ロッキー旅行のためだけに高額なものを購入する必要はありません。日本のコンビニで売っている様なレインコートや折り畳み傘でも十分です。
夏の服装(6月〜9月)
ここでは夏のカナディアンロッキー観光を楽しむための服装や持ち物などを具体的に紹介していきます。
下の4つの画像は全て7月下旬に撮影した写真です。
時間帯や天気によって服装が全く異なることが分かるかと思います。夏のロッキーでは、薄手のフリース、パーカー、ジャケットを持って観光することをおすすめします。
連日30℃を超える真夏の日本からは想像しづらいかと思いますが、騙されたと思って防寒着は持ってきておいた方が良いですよ!
では、夏のロッキー観光でおすすめの服装と持ち物をリストで紹介していきます。
《上着》長袖シャツ+薄手の上着(フリース、パーカー、レインジャケットなど)
《インナー》Tシャツ
《パンツ》長ズボン *ショートパンツは避けた方が良い
《シューズ》歩きやすいスニーカー *歩くことが多いためサンダルやヒールはNG
《その他》帽子、サングラス
《持ち物》マイボトル(水筒)、日焼け止め、タオルorハンカチ、エコバッグ
個人的に重要だと思うのは「マイボトル(水筒)」です。ロッキー観光では出発前に最低でも1Lの水は用意する様にしてください。
ロッキー観光で行く場所は山岳地帯=山の中です。日本の観光地の様に自動販売機はなく、途中で水を補給できない場所もあります。また、仮にペットボトル水が売っていたとしても非常に高額(500mlで$5程度)です。
ロッキーは非常に乾燥しているため、熱中症予防のためにも観光中の飲み水は出発前に準備しておきましょう。
ちなみに…
バンフやキャンモアの街中を散策するのであれば、Tシャツ、ショートパンツの組み合わせでも問題ありません。
夏の日中は非常に暑くあることもあるので、街中散策だけであれば軽装の方がショッピングなどを楽しめます。
冬の服装(11月〜4月)
ここでは冬の観光でおすすめの服装を紹介していきます。
冬観光の服装のポイントは「日本の真冬の服装にプラス1,2枚」です。
12月〜2月は最高気温でもマイナス、最低気温は20℃前後の日が続きます。日本では体感したことない気温になるので、しっかり準備してきましょう。
下の写真は全て1月に撮影したものです。
「あれ?意外と日本と同じ服装?」と思ったかと思います。
気温はマイナス20℃前後と寒いのですが、意外と日本の様なアウターでも耐えることができます。特に一番外側に着るアウターはわざわざカナダ旅行のために買う必要はありません。
モンベルやザ・ノースフェイスなどのアウトドアメーカーのダウンジャケットは確かに暖かいですが、日本に帰った後は暑すぎて使いづらいと思います。旅行のために買う必要はなく、手持ちの服を重ね着することで対応するだけで十分です。
では、冬のロッキー観光でおすすめの服装と持ち物をリストで紹介していきます。
《上着》厚めのダウンジャケット+フリース or 薄めのダウンジャケット(ライトダウン)
《インナー》厚めの長袖Tシャツなど
《パンツ》長ズボン+タイツ
《シューズ》メッシュでないスニーカー or ブーツ
《その他》ニット帽、手袋、マフラー、サングラス
《持ち物》マイボトル(水筒)、日焼け止め
上着(アウター)はダウン・オン・ダウンになってしまうかもしれませんが、絶対に薄めのダウンジャケットは余分に持って行った方が良いです。
また、ズボンの下に履くタイツは、履くのが苦手な人もいるかもしれません。ガイドツアーなどに参加するときは外に1時間程度いることがあるので、念のために配してた方が良いかと思います。
小物の中であった方が良いなと思うのは、首だけでなく鼻と口を覆うことができるマフラーやネックウォーマーです。鼻から首までをしっかりと覆うことができると体感温度がかなり暖かくなります。
また、冬は特に建物や車内が非常に乾燥します。風邪予防も兼ねて水分補給は積極的にするよう心がけてください。
まとめ
ここまでカナディアンロッキー観光におすすめの服装について紹介してきました。
最後に改めて服装のポイント3つをおさらいします。
- 日本の服装にプラス1,2枚のイメージ
- 重ね着できる(細かく温度調節できる)
- 風や小雨を防ぐことができる
これらのポイントはロッキーの「天気が変わりやすい」「1日の寒暖差が激しい」「乾燥している」といった特徴に対応するためのポイントです。
もちろん温度の感じ方は人それぞれですが、本記事は、実際にロッキーに住んでいる私(筆者)が書いています。どこのWEBサイトよりもよりリアルな情報をお届けできているものと思います。
無理をして風邪をひいいてしまうと旅行を楽しむことができなくなります。また、冬の場合は命に関わることもあります。ぜひ、本記事を参考にしていただき、カナダ旅行を最高の思い出にしていただければと思います。